旧PCケースからSILENT BASE 802への移設完了、ケースサイズが一回り大きくなったので非常にスッキリ組みあがりました。電源シュラウドタイプはケース内部が整理整頓できるのでとても気に入りました。
- 旧PCケース:205mm x 444mm x 464mm (幅 x 高さ x 奥行)
- SILENT BASE 802:248mm x 532mm x 539mm (幅 x 高さ x 奥行・スタンド無し実測値/マムらぶ調べ)
配線が余裕をもって納められるように幅ばかりに気を取られていましたが、高さと奥行きも広がったことで空間に余裕ができ、移設時の作業も容易でした。自作PCの組み立て時や移設時に特に気を使っていることはありませんが、マザボのスタンドオフは真鍮製に絶縁マットや静電気防止手袋は用意しています。
裏側の配線はどうしてもごちゃごちゃしてしまいますがこんな感じに仕上げました。この配線、旧PCケースの場合はケースサイズが小さすぎて一部が表側にあって見てくれが悪いうえにエアフローの邪魔もし、裏側は裏側でサイドパネルが閉められない状態になっていました。
マザボを支えているスチールパネルからPCケース外板までは3~4cmくらいの幅があるので、太い配線コードでも余裕で収納可能だと思っていました。ですが実際にはPCケースサイドパネル外板の内側に約10mm厚の防音振動吸収マットがサイドパネル全面に貼られているため、その分狭くなります。組んだ後に取り外してみたらHDD SATA電源のところ(上の写真左下)のみマットと配線が干渉してしまうみたいで跡がついて凹んでしまいました。
ちなみにPCケースの移設ですが…
- 旧PCケースからの取り外し
- 新PCケースへ仮組み(サイドパネル等は取り付けない)
- 動作確認
- 配線の整理とまとめ処理
- 本組み・完成
…的な流れで1日で作業完了せずに2~3日時間をかけてゆっくりのんびり楽しみながら静音優先仕様で組み上げました。組付け時の唯一の注意点ですが左右の両サイドパネルは設置場所へPCケースを移動後、最後の最後に取り付けてください。先に取り付けて持ち運びすると、誤って手がサイドパネルのリリースボタン(下図赤矢印)に触れてサイドパネルが予期せず外れてしまいそうになることがあるからです。
音量の計測機器の持ち合わせはありませんが、旧ケースではサイドパネルを閉められなったので、格段に静かに感じます。PCケースファンもいままで120mm x 2機から140mm x 3機の大迫力(たった20mmの差が思っていた以上に大きかったです)になりました。これなら冷却も心配なさそうです。試しにI/Oパネルに付属しているファンコントローラースイッチを最大風力3にしてみたのですが、ちょっと信じられないくらい静かです。ここで意外なことが判明しました。
be quiet! SILENT BASE 802に付属しているPCケースファンはPURE WINGS 2 140mm x 3機で、MAX1600rpm:36.3dBと公式サイトに掲載されていました。be quiet!のハイエンドPCケースファンSILENT WINGS 3 140mmはMAX1600rpm:28.8dbと段違いに静かなので、もし音が気になるようだったら機会をみて、SILENT WINGS 3に付け替えようと思っていましたが、最大回転数でこの静かさなら全然OKだと思っていました。ただあまりに静かなのでPCケースファンの回転数を確認してみたところ…。
MAX1600rpmのはずがI/Oパネルに付属しているファンコントローラースイッチを最大風力にしても1000rpmくらいしか回って無いのです。最初はI/Oパネルのスイッチでは1600rpmまで設定できないのかなぁ?と考え、マザボ側でコントロールすることにしようと思いました。そこで一度組み上げたものを再度バラしてファンの配線のみ変更することにしたのです。そこで気づきました、PCケースファンに記載された文字に…。
え…1000rpm?どうやら自分が公式ページでチェックしたPURE WINGS 2 140mmとPCケースに最初から搭載されているPURE WINGS 2 140mmでは型番や仕様が異なるようです。現在日本で販売されているPURE WINGS 2 140mmを価格.comやAmazonで調べてみたところ、下記の3バリエーションがある(2022年4月時点)ことがわかりました。
- PURE WINGS 2 140mm PWM BL040:1,730円(価格.com最安)
- PURE WINGS 2 140mm BL047:1,545円(価格.com最安)
- PURE WINGS 2 140mm PWM HighSpeed(型番無し?):3,860円(Amazonのみ)
価格.comに掲載されている割安なモデルはいずれもMAX1000rpmで、Amazonで販売されているハイスピードモデルのみがMAX1600rpmでした。私が事前に公式サイトでチェックしていたのはPURE WINGS 2 140mm PWM HighSpeedモデルだったのです。
ちなみにこのケースSILENT BASE 802に搭載されているPURE WINGS 2 140mmは公式サイトではPWM仕様であることになっていますが、実際に搭載されているPCケースファンは3ピン仕様なので、たぶんMAX1000rpmモデルのPWM BL047らしく最大ノイズレベルは18.8dBです。静かなのも当たりまえですね。PCケースに付属しているケースファンは全て3ピンだったので、ファンコントローラーでPWM化している感じです。
ちなみにI/Oパネルに付属しているファンコントローラースイッチですが、私の環境では以下のような感じです…
- 3:1000rpm+α
- 2:800rpm+ーα
- 1:500rpm+α
- AUTO:アイドリング時CPU30℃台とかでも温度に関係なく常に1000rpm(MAX)
以上は全てbe quiet!純正のケースファンPURE WINGS 2が搭載されている状態で、他社のケースファンが搭載されるとどうなるのかは不明です。コントロールスイッチが1または2だとかなり静かです。
be quiet!がリリースしてくれるファンコントロール設定ソフト等はありません。マザーボードのBIOSで設定変更は可能なのではないか(試してないのでわかりません)と思います。AUTOモードに期待していたのですが、なぜか常にフル回転なのであまり意味がありません。BIOSでケースファンの接続先をDCからPWMへ設定変更することでAUTOモードを活かすことが可能です。
MAX1000rpmモデルのPURE WINGS 2が3機搭載されていることからもわかるように、PCケースbe quiet! SILENT BASE 802はメーカー名通りの静音に特化したモデルだと言えそうです。私の場合、PCに最も負荷をかける状況がプレホとPhotoshop 2022を同時に立ち上げるレベル(モニターサイズは4K)なので、その状態で現在の室温(2022年4月時点)20℃前後なら、CPU温度も40~60℃前後で安定(さすがにCPUクーラーのファンやグラボのファンは時々唸りますが…)しています。ただもっと重いゲームや重い処理をする方は、PCケースファンを買い替えるエキストラコストをあらかじめ考慮しておく必要があるかもしれません。
下の動画はSILENT BASE 802ではなくハイエンドのDARK BASE700(ケースサイズは802よりも小さい日本未入荷モデル・2022年4月時点)のものですが、be quiet!製品のカスタマイズや拡張性豊かな特長がよく表現されているのと、基本的な作りや構成はSILENT BASE 802と似ているので掲載しておきます。
be quiet! SILENT BASE 802(ホワイト)は価格こそやや高めですがデザインもよく静音重視か冷却重視かを選択出来てカスタマイズ性も高く(マザボの倒立配置やグラボの直立配置が可能等)、ミドルタワーでありながらE-ATX (30.5 x 27.5cm)にも対応し大型ラジエターも搭載可能な拡張性もあり、非常によくできたPCケースだと思います。特に静音を重視される方にはおススメできる製品だと思います。
当ブログ内のスクショ画像は活動停止したイリュージョンさんが開発・販売していたPC用3DCGエロゲー”3DキャラメイクSEXシュミレーション・プレイホーム家族崩壊”を用いて作成しています。ブログ内では”プレイホーム”または”プレホ”と省略して記載している場合があります。
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