Googleが開発した新画像フォーマットWebP(ウェッピー)と言う画像ファイル形式をご存じですか。2022年になってからこの画像ファイル形式を知ったのですが、発表は2010年といまから10年以上も前なのには驚きました。
このブログの画像はごく一部を除き基本的に全てWebPファイルを使用しています。何故なら画質劣化なく(WebPファイルは可逆圧縮ですが非可逆圧縮することもできます)効率よくファイル容量を圧縮できるからです。結果的にサーバーの容量も節約可能ですし、ブログも軽量化と表示速度の高速化を両立できます。
では実際に代表的な可逆圧縮形式の画像ファイル、bmp(ビットマップ)やpng(ピング)と、WebPファイルの容量を比較してみましょう。比較するファイルは昨日の記事のトップに使用したもので解像度は3840 x 2160の4Kサイズの画像です。
1.2.3.が元画像から画質劣化のない可逆圧縮方式の画像ファイルの比較となります。4.5.は非可逆圧縮形式、また6.7.はpsd形式(フォトショップが使用するファイル形式)で条件が異なる参考ファイルです。
- bmp(Windows標準24bit):23.7MB
- png(最速保存・インターレース無し):5.72MB
- WebP(画質劣化なし):4.14MB
- 参考WebP(画質劣化あり・クオリティ90/100):917KB
- 参考WebP(画質劣化あり・クオリティ60/100):305KB
- 参考psd(レイヤーを統合したフォトショップ元ファイル48bit):47.4MB
- 参考psd(レイヤーを残したフォトショップ元ファイル48bit):99MB
…とこのように、WebPファイルの容量はbmpに比較すると1/6で済みます。pngと比較しても4/5くらいの容量に、そして少し圧縮すればMBのファイルがKB単位になってしまいます。ちなみに昨日のトップ画像は4.の917KB↓ですがフォトショップの元ファイル47.4MBと比較しても目立った劣化は確認できません。
参考のために5.WebPクオリティ設定を60まで落とし305KB↓まで軽量化した画像ファイルもアップしておきます。ファイル容量が約1/3になっている割には画質劣化が抑えられているのがわかるかと思います。
HDDに保存してある画像データの全てがbmpだった場合、それを全てWebPファイルにするだけで、今回の比較データを参考値とすると約80%もファイル容量を抑えることができます。pngファイルの場合は容量の差は少なく見えますが、同様に全てのpngファイルをWebPファイル化すれば約20%前後のファイル容量を削減できます。また先ほども述べましたがWeb上で使用する場合は、ページの軽量化や高速表示にもつながり良いことづくめです。
ただ一点、画像ファイルに透かし(ウォーターマーク)を入れたい場合は、現時点(2022年4月)では対応ソフトが見つかりませんでした。海外のフリーソフトで唯一対応をうたっている製品を見つけて試用してみましたが、私の環境では実際にWebPファイルに電子透かしを入れられませんでした。
以上のようにWebPファイルを使うことで画像ファイルの容量を圧縮して、HDDの空き容量を劇的に増やすことが可能です。一部WebPファイルに未対応のブラウザがあるようですが、順次対応となるのではないでしょうか。最後にjpgやpngファイルを簡単にWebP形式へ変換可能なフリーソフトを紹介しておきます。WebPファイルをjpgやpngに変換することも可能です。
WebP Converter・PNG/JPG <-> Webp 相互変換できるソフト
またWebPファイルについては下記ページも参考にしてみて下さい。
当ブログ内のスクショ画像は活動停止したイリュージョンさんが開発・販売していたPC用3DCGエロゲー”3DキャラメイクSEXシュミレーション・プレイホーム家族崩壊”を用いて作成しています。ブログ内では”プレイホーム”または”プレホ”と省略して記載している場合があります。
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