先日、Photoshop 2022の標準でWebPファイルを保存するのと、プラグインWebPShopで保存するのではファイル容量に差が出ることがわかりました。それぞれに得意な場面と不得意なところがあるのが面白かったです。今回は第2回目のWebPファイルどうしの比較は、圧縮をかけずに画質劣化の無いロスレスで保存した場合と圧縮をかけた場合にどちらのファイルが軽くなるかを比較してみました。
そんなの火をみるより明らかで”圧縮かけた方が軽いに決まっている”と思いますよね、私もそう思っていました。
早速結果を見てみましょう。比較する画像はPDFをWindows 11上でキャプチャした1983 x 2971サイズの画像です。それをPhotoshop 2022でWebP形式でロスレスまたは圧縮して保存したものです。画像解像度等は一切変更していません。WebPファイルはPhotoshop 2022の標準とプラグインの両方で保存してみました。
3.と4.の2ファイルだけが無劣化ロスレスの無圧縮のWebPファイルで、それ以外は全て圧縮をかけています。
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 90/100・最低速):221KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 90/100):193KB
- Photoshop 2022で保存 (無劣化・ロスレス):188KB
- プラグインWebPShopで保存 (無劣化・ロスレス最低速):183KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 80/100・最低速):160KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 80/100):146KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 70/100・最低速):132KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 70/100):125KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 60/100・最低速):122KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 60/100):117KB
本当に驚いたのですがPhotoshop 2022で保存しても、プラグインWebPShopで保存しても圧縮をかけたファイルの方が重く(クオリティ 90/100の場合)なってしまいます。再現性があるのか、無いのかも確認するために何度も試してみたのですが同じ結果になりました。下の画像が今回のテストに使用した4.プラグインWebPShop (無劣化・ロスレス最低速保存):183KBのファイルそのものです。
WebPファイルは日常的に使用しています。これまでの経験からWebPファイルはクオリティ90/100程度の設定でも大幅にファイル容量が小さくなるのを知っていました。このブログでは3DCGのスクショは全て4K解像度、そのままではファイル容量が重すぎるためWebPファイルはほぼ全てクオリティ90/100設定で書き出しています。それでもロスレスの元ファイルと比較すると容量は1/4以下と圧倒的に軽くなります。
半面、Windowsや各種アプリ等のキャプチャ画像はファイル容量自体が4Kスクショ画像とは比較にならない小ささなので、見やすさを優先して全て無劣化=ロスレスにしています。上の画像のように白の面積が多いシンプルな画像なら、クオリティ90/100設定で圧縮したらスゴイ小さな容量のファイルが生成されるのではないかと考えて試しにトライしてみたのです。そしたらファイルサイズは小さくなるどころか、大きくなってしまうと言う怪現象を偶然発見してしまったのです。
これまでWebPファイルに関しては以下のように…



…3つもの記事でテストを重ねて来ました。ですが、これまで圧縮した結果ファイルが重くなることなど皆無でした。また、各種画像ファイルを編集したり取り扱うのは日常なのですが、その他のファイル形式を含めても、こんな不可解な現象にははじめて出くわしました。正直WebPファイルに関しては、画質劣化を目立たせることなく驚異的なファイル容量に圧縮できる素晴らしいファイル形式だと思っていました。
なぜこれまで、こんな怪現象を見過ごして来たのでしょう。
私は目が疲れやすいのでスマホもPCも可能な限りダークモードで使用しています。なので、いままでこのブログで紹介して来たWindowsやアプリ等の各種キャプチャ画像は、ほぼダークモードのモノばかりであったような気がします。今回たまたま配線図を紹介したくてこんなにも白の面積が多いPDFファイルをキャプチャすることになったのです。なんとなくですがWebPファイルは白い画像が苦手そうです。
そこで真っ白な4K(3840 x 2160)画像ファイルを使って、再度ロスレス無劣化ファイルと圧縮したWebPファイルの容量を比較したみたところ、下記のような驚愕の結果となりました。
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 10/100):14.5KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 80/100):14.5KB
- Photoshop 2022で保存 (圧縮・クオリティ 90/100):14.5KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 60/100・最低速):14.4KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 60/100・最低速):14.4KB
- プラグインWebPShopで保存 (圧縮・クオリティ 60/100・最低速):14.4KB
- Photoshop 2022で保存 (無劣化・ロスレス):0.50KB
- プラグインWebPShopで保存 (無劣化・ロスレス最低速保存):0.39KB
なんと無劣化無圧縮のロスレスファイルが最も軽く、クオリティをいくつに設定しようが圧縮してしまうとファイルは激重になります。またPhotoshop 2022でもプラグインのWebPShopでも、圧縮クオリティをいくつに設定しても容量は同じと言うのも面白いですね。真っ白なデータなので当たり前な気もしますが…。一方でいちばん重い14.5KBのファイルといちばん軽い0.39KBのファイルの容量比は1/37です。逆に言えば圧縮してしまうといちばん軽い無圧縮ファイルの37倍もの重さになってしまうということです。もちろん、比較しているのがただの真っ白な画像故、画質劣化などありえようはずもありません。ちょっと意地悪なテストだったかもしれません。
こうした結果はPhotoshop 2022のみで起きるのか、他の画像編集ソフトでも同様の結果が導きだされるのかも時間がとれればテストしてみたいところです。今回の検証のみで判断するのは若干危険ですが…WebPファイルの場合、白の面積が多い画像ファイルを圧縮する場合は要注意、軽くしたいならクオリティ80/100以下の設定を推奨します。ファイルを軽くするつもりで重くなっていたらシャレになりませんよね。
今後もこのWebPファイルの怪現象について何かわかったら追記、もしくは新たに記事を書いてみたいと思います。

これにはビックリね。

まさかだよね、圧縮したはずが
元ファイルよりも重くなるなんてね。

本当に不思議ね、
こんなこともあるのね。

うん、何度検証しても同じ結果だったから
デジタル時代ならではの怪現象だよね。

原因を知りたいわね。

うん、これからも継続して調べてみるね。
当ブログ内のスクショ画像は活動停止したイリュージョンさんが開発・販売していたPC用3DCGエロゲー”3DキャラメイクSEXシュミレーション・プレイホーム家族崩壊”を用いて作成しています。ブログ内では”プレイホーム”または”プレホ”と省略して記載している場合があります。
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